No72 幻想少年譚 月彦
キャスト
雨宮コクト(原知宏)×月彦(福山潤)　藤村荘介(子安武人)　 槙野桃男(森田順平)　槙野哲也(鳥海浩輔)　藤村繭子(金月真美) 藤村 雅(杉田智和)　骨董屋店主(樫井笙人)
物語
作家の雨宮コクトが森で出会った月彦という少年。雨宮は帰るところがないという月彦を一晩だけという約束で洋館に泊めることにした。ゲームをしようという月彦。二つの同じグラスのうちのひとつに毒を入れ、毒の入っているグラスを取った方が負けといい、シャッフルしたグラスを取り上げ一気にあおり、咳き込み倒れる。慌てて抱き起こそうとした雨宮に、花の香りを漂わせた月彦はキスし「抱いて」と甘くねだる。目覚めると月彦の姿はなく、花のレリーフの硝子の香水瓶だけが残された
ひとこと
タイトルに幻想という文字がついているのように、本当に半分夢の中にいるような耽美な雰囲気。 最近、またかと思うほど同じようなキャストで世知辛い物語があまりにも多くて、ちょっとドラマCDに飽きていたところだったので、特に森田順平さんや原知宏さんなどの新鮮な顔ぶれがなおさらよかった。 雨宮コクト役の方が声優初挑戦とのことでしたが、なかなかどうして。 最近のアニメやBLによく出演される方々は、決められた形があるのではないかと思うほど型にはまっているか、あんたそれでお金もらって心苦しくないか？　って思う人が多いけど、慣れていないということが上手く作用して個性になっているように思う。 記憶喪失だとか双子だとか、森の洋館、香水、変わった花とか私の好きな設定もふんだんに使われていて、お気に入りの一枚になりそうです。 マイナスポイントといえば、最後に流れる歌。あれがなければもっといい印象だったはず。 長田ノオトさんの作画でコミックスも出ている（それが原作ということではなく、ドラマCDがあってコミック化ということらしい）ので早速購入しようと思います。