学園へヴン おかわりっ!
学園ヘヴンおかわり!
学園MVP戦後、恋人と幸せで平和な日々を過ごしてる啓太の指に偶然はまって抜けなくなった指輪は、持つ人を不運にする『不運の指輪』だった! 運の良さだけが取り柄の啓太はこの難問をどうやって乗り切るのか
伊藤啓太(福山潤) 丹羽哲也(小西克幸) 西園寺郁(神谷浩史) 遠藤和希(櫻井孝宏) 中嶋英明(森川智之) 七条臣(坪井智浩) 成瀬由紀彦(三木眞一郎) 岩井卓人(野島裕史) 篠宮紘司(置鮎龍太郎)滝俊介(鈴村健一) 海野聡(川上とも子)


  トノサマが拾ってきた指輪が啓太の指にはまってしまい外れない。
 成瀬さん登場。めざとく啓太のしている指輪を発見する。
 和希も出てきて成瀬と張り合う。
 何とか外そうと悪戦苦闘。篠宮さんのおばあちゃんの知恵袋みたいな抜けない指輪の外し方、いまひとつどういうものなんだか理解出来ない。そんなに悪戦苦闘しなくても消防署へ行けばいいんじゃない? などと思う。
 七条がそれは不運の指輪ではないかと言い出す。
 中嶋が登場して七条と軽い言い合い。もっと強烈な言葉のやりとりがあってもいいのではないか、いやむしろあって欲しい。
 女王様、中立といいながら、どちらかといえば中嶋よりの意見。フウンというのはギャグだったのかと思えば不運といっただけだった。それに気づかずクスリと笑ってしまった私。
 中嶋VS七条+西園寺三竦み風の場面にも、王様は加わらない。関知しないというよりも出来ないみたいなヘタレっぽさがいい。
 本当に啓太の運が悪くなったのか試すために登場する海野作のダイエットドリンク愛のエプロンなどの番組を見てもいつも思うのだけれど、 「カプ子」ちゃん。まずい料理をする人って自分じゃ味見をしないものなのだろうか。
 このエピローグは全キャラ共通の部分。共通部分なので仕方がないと言えば仕方ないのだが、ここに登場する面々の中に特別な誰かがいるとは思えないような流れがちょっと不満。
 エピローグが個別に用意されて、目と目で語るような場面を見たかった。

 おまけの学校紹介ビデオを作製することになった啓太と滝が在校生にインタビューする話。
 このゲーム全体を通して王様は仕事を人に押し付けて怠けているイメージが。
 各ルートよりプロローグやおまけの時間の方が長いというのはどうかと……。
 夏服を着てアイスをかじりながらだれている啓太の写真があるということは、前作はやはり夏前のお話だったのだろうか。


  ◆岩井さんルート◆
 まずは岩井さんに相談しようとしてみた。
 岩井さん訪ねて美術室に岩井さんをいくと、部長はスケッチに出かけていると言われる。
 篠宮さんから河本さんからでんわがあったことを伝えてくれるようにたのまれ、見つけ出した岩井さんはカラスをスケッチしていた。岩井さんはカラスが好き? (トレーディングカードのSSでもカラスの子供に餌付けしていた……) 岩井さんいわく好きというよりうらやましいという。カラスの羽がなぜ黒いかという寓話を持ち出し、自分なら一つしか選べないから欲張りなカラスが羨ましいという。

 河本さんからの連絡というのは岩井さんの絵が権威あるコンクールで入賞したしらせだった。岩井さんはこの賞を辞退したいとう。
  このルートでは相談するというより、逆に岩井さんのことを心配してしまうような立場に陥り、 不運の指輪を持ってしまったことは物語にあまり関係がない。

 岩井さんが啓太の協力の甲斐あって、両親とよい関係になり、ちょっと積極的になる。積極的な岩井さんは、岩井さんは一見弱々しくても攻めなのだと実感。

 河本さんをちょっと見損ないました。BL学園の卒業生なんですってね、本編で写真展で会った時、岩井さんにずっと気にしていたとか言っていましたよね。母校にいるのをどうして知らなかったのですか? 岩井さんをどうこうというより、母校に優秀な人材がいるか否かは画商として気にならなかったのですか? で、懐かしがって不運の指輪を持ち帰ったらしいですが、それを作った人とお知り合いなのですか?

◆成瀬さんルート◆
 成瀬さんに相談することにした。
 成瀬さんは成瀬さんで色々と大変なのに、そんなことはおくびにも出さず啓太を心配してくれるところがとてもいい。
 成瀬さんってテニス部主将だけど、部長は別にいたのね。ちょっとびっくり。
 成瀬さんがテニスウェアのときにつけているペンダント、成瀬さんにとっての幸運のお守りを啓太につけてあげようとすると一度ならず三度までも邪魔が、三度目にはいい加減にしろよって怒りたくなりました。
 同じような手で時間稼ぎされて、内容的にはとても薄い印象をうけましたが、啓太第一のスタンスを崩さない成瀬さんはやっぱりういいです。

◆王様ルート◆
 またふらふらと仕事をさぼっている王様。
 帳尻を合わせればいいという物ではないだろう。
 学力で入学したと言う王様。王様が自分で言うとちょっと……って気がします。
 産業スパイ? に軟禁されていた啓太を救出するくだりではちょっと見直しますが、気絶した犯人を放置して逃げられてしまうのはどうかと。
 入れ替わった携帯を取り返しに来た犯人を王様の指示で見事投げ飛ばす啓太。指導者としての素晴らしい資質がありそうです。
 王様父登場し、さんざんな言われようをしたあげく、挑んだものの惨敗の王様。なんだか可愛い王様です。
 ラブラブとか甘々とかというのとは違うけれど、楽しいカップルです。

◆理事長ルート◆
 なんとなくこの人を選んでしまいました。
 自分の取り柄は運の良さだけなのにそれをなくして落ち込み気味のところに、セキュリティのために導入された新しいソフトウェアのせいで啓太の存在がデータ上から抹消されてしまい、さらに落ち込む啓太と責任を感じる和希。
 ロックが外せないので部屋に帰れない啓太は和希のお部屋にお泊まりです。
 借りたパジャマや下着は洗って返すという啓太。パジャマなんてほとんど着ていなかったという和希。教科書のない啓太和希に教科書を見せてもらうことになるが、机の下では足を絡め合っているとか……シーンの直接的な描写はないものの、この辺がこのルートの最大の妄想ポイントなのかと思いきや、最後にもまたちゃんとありました。
 ちょっと考えればわかりそうなものだけれど、ヘヴンで一番贔屓されているのはこの人、この人は一番最後にすればよかったです。
 甘々でとってもいいお話なのですが、この後には相当レベルの高いシナリオでなければ満足出来そうにない気がします。

◆篠宮ルート◆
 指輪カッターに気がつくあたりさすが篠宮さん。不運の指輪だけあって消防署に言っても指輪カッターが壊れていたのは残念。 
 このルートでの一番のお気に入りはお風呂のシーン(もいいけれど)ではなく、点呼を二年生の皆さんがお手伝いしてくれるところ。「点呼で〜す」の声が頭の中でリフレインしています。
三年生のお部屋から回ると「中嶋に殺られる」と叫ぶ王様に会えます。とっととやるべきことをやらない王様が悪いので同情の余地はありません。殺られるを犯られると脳内変換してしまっても自然な感じです。まぁ中嶋の場合、体を差し出してもお仕事は別できっちりやらされるでしょう。
 ところで啓太と篠宮さんが一緒に入った風呂は大浴場でしょうか?
 二年生の皆さんはお手伝いを頼まなかった場合でもちゃんと指輪について調べてくれる親切な方々です。不運の指輪のエピソードに関していえばこのルートが真相ルートなのかな。

◆七条ルート◆
 なんだか愛されていると言うより遊ばれているような気がして成りません。
 お経を読む七条さんの声がとても好き。
 でも、七条さんってこんな人だった? 私が勝手に作り上げていた七条さんのイメージと今回の七条さんのイメージが微妙に違い、とても違和感がありました。

◆女王様ルート◆
 このゲーム中一番男らしいのは郁ちゃんだと私は思っています。
 他の人と一緒だと乙女ゲームをやっているような気分になるのだれど、女王様と一緒の啓太はとても男らしい。
 女王様も指輪カッターに気づいて知り合いの宝石屋に出かけたところで事件に遭遇。
 銃も扱える女王様。
 帰り道のホテルに行こう発言で、ドラマCDにあったようなホテルではなくて、派手なラブホテルをイメージしてしまいました。

◆滝ルート◆
 前作の岩井さんルートでも、優しくて思いやりのあるよい子ならそんな選択肢なんてないだろうって思ったのに引き続き、今回も河本さんの出番あたりの選択肢で慰謝料を要求するみたいな選択肢があるあたり、やっぱり啓太は魔少年なのではないかと思った。
 愛の誓いは笑えるからいいけど、宣言する=愛の誓いという短絡的発想がこのカップルらしい。
 馬鹿だ馬鹿だと思っていたらやっぱり馬鹿だったという女王様の発言が好き。
 だが根本的な疑問といか不満点がひとつ……この子に友情ではなく恋愛感情を持っている啓太が理解出来ないので、このルートは面白いとは思えず、苦行のような気分で進めた私です。

 ◆海野ルート◆
 なぜか記憶にありません。ちゃんとギャラリーにはスチルもあるのに。
 滝ルート以上に試練でした。
 嫌がらせなのかというくらいとろいしゃべり方が嫌で、やり直す気にはなれません。