古代ギリシアの都市国家。 polisは本来外敵が侵入した際に避難し防御するための丘(アクロポリス)を意味した。 前8世紀ころ集住(シュノイキスモス)によって成立。 一般に、アクロポリスを中心にアゴラと呼ばれる広場をもつ城壁に囲まれた都市部と、郊外の農村とからなる。 貴族政、寡頭政、民主政の各時代を通じて市民は参政権をもち、ほかにメトイコイ(在留外人)、奴隷、時にはペリオイコイ(市民以外の自由民)がいた。 ポリスは自由・自治を原則とする国法を有し、自給自足を理想としていたが、他のポリスに従属的になったものも多い。最盛期にはこうしたポリスがエーゲ海地域のみならずイタリア南部、シチリア島、フランス南部にまで広く分布。例外的に大きなアテナイ(アテネ)、スパルタなどのポリスを中心に抗争が繰り返された。 ヘレニズム時代以後、ポリスの政治的独立は失われたが、なお多少の自治は享受した |
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