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【み】1

【ミュケナイ文明 】 みゅけないぶんめい
 ギリシア、ペロポネソス半島のアルゴリス地方の山に囲まれた要害の地ミュケナイを中心に栄えたエーゲ文明後期の青銅器文明。
  前2000年ころ南下したギリシア人がミノス文明(クレタ文明)を吸収して築いた。
  前1500年ころクレタ人を圧迫して東地中海の海上交易権を掌握、エーゲ海世界で最大勢力となり、ミュケナイ、ティリュンス、ピュロス、オルコメノスなどの諸王国が出現。ミュケナイのアクロポリスの丘は巨石の城壁で囲まれ、その主門は獅子門と呼ばれる。メガロンを中心に独立の建物の集まった城塞を築いた。アガメムノン、アトレウスなどの伝説によってその存在を知られていたが、1876年ミュケナイでシュリーマンによって竪穴(たてあな)墓が発掘され、黄金の仮面、装身具、剣等が発見された。前1600年―前1100年ころが最盛期で、ドリス人の侵入にともなう混乱のなかで滅亡した。線文字B(ミュケナイ文字とも)はベントリスによって古いギリシア語であることが解明された。
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